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MV『カメレオン』YOUTUBE限定配信


カメレオンについて。



僕が歌詞を書くとき、いつも見てくれた人達の感性で色々とその情景を描いてくれたらいいなと思うからあまり歌詞について自分の気持ちを言葉や文字にすることはしたくないのですがこの曲はOVER LIMITにとって一番大切な曲と言っても過言ではないのでMVにした訳と内容をお話します。

僕がカメレオンを作ったのはちょうど10年前のある出来事がきっかけでした。
スカパンクから歌ものと言われるジャンルに変わり、CDも売れずレコード会社もなくなりどうしていいのか自分たちで迷っていた時に声をかけてくれたのがインディーズレコード『ジャックポットレコード』のジミーさんでした。

このジャックポットはジミーさんとexゲルググのジョニーさんが2人でやっているレーベルで、僕たちの担当はジミーさんでした。

1stアルバム「overlimit」はジミーさんが一生懸命いろんなところに行って頭を下げて宣伝してくれておかげでたくさんの場所に置いていただけました、また30本ぐらいの全国ツアーの時も毎日僕に電話をしてくれて「お前たちはかっこいいライブをやって怪我さえしなくて帰ってきてくれたらいいんや」と言い続けてくれました。

ツアーファイナルにはジミーさんの彼女アオイちゃんもオバリミが大好きだと一緒に大盛り上がりしてくれてジミーさんは終わってから「よく頑張ったなありがとう」って大泣きしくれてました。本当に嬉しかった。

その後ジミーさんから呼ばれて次のミニアルバムの打ち合わせを大阪難波のスターバックスでした時にジミーさんが真剣な顔で「お前らはインディーズにいるんじゃなくて俺がマネージャーになってメジャーに売り出すわ」って本気で言ってくれました。僕も迷いなく一緒に上にあがりたいですとお願いしたのですが、そのカフェを出たのが最後のお別れでした。

数日後、ジョニーさんから電話がきてふと、オバリミはジミーさんが担当なのでジョニーさんから連絡が来るのはなんやろうと嫌な予感がしたのですがそれが的中し「ジミーがアオイちゃんと一緒にバイク事故で亡くなった、ごめん」と、涙声でジョニーさんが言ってるのを聞いてる僕は頭が真っ白になり何も理解できませんでした。そして涙も出ませんでした。

葬儀の時も放心状態で状況がいまいちよくわからず涙も出ませんでした。また、おはようってジミーさんが電話してくる気しかしてなかったので。

数日後、追悼ライブをやるから出てくれとジョニーさんから言われて、少しだけ自分の中で実感が湧いてきて涙も大量にでてどうしようもなくなってきてこのままじゃいけない、今自分にできることは何か必死に考えてそのライブまでに今の気持ちを曲にする事をメンバーと話し合って決めました。

それで出来たのがカメレオンです。

ライブ当日、両家の親族が2階席に集まりライブを眺めてる姿を見て僕は当たり前で自分よりはるか長い時間をかけ大切に育てた愛情たっぷりの我が子にどこの誰かわからない奴が歌を勝手に作って歌うのはどうなのかと本番ギリギリまで悩みました。でも2人のために一文字も気をぬくことなく大切に書いた歌詞を聴いて欲しくて歌いました。

終演後、アオイちゃんの親族が僕に話があると楽屋にきてくれました。
僕は慌てて大切な娘さんに僕のようなものが曲を作ってと言おうとした瞬間顔を上げるとアオイちゃんのお父さんが「本当にありがとうございました、心に響きました。きっとアオイも喜んでくれてると思います」と、逆に深々と頭を下げて涙してるお父さんの姿を見てなぜかぐっと涙をこらえました。

多分その時、いろいろな思いで育ててきた子を亡くす親の悲しい気持ちは僕の悲しみのずっと向こうにあるのに僕は涙してはいけないと勝手に思ったからだと思います。

自分が大好きな音楽を作るということでその時の出来事、その時の情景、その人たちの顔が浮かぶ事に結びついたら本当にその人達が亡くなったとして消えないものに変わると思いました。


それから1年に一度、事故があった池田でジミーさんとアオイちゃんの会を開いているのでそこに毎年カメレオンをアコスティックギター1本で歌わせていただいております。

10周忌ということと、まだまだあの出来事が昨日の事かのように思わしてくれる2人への大阪池田市の皆さんや僕たちの愛情をカメレオンにのせて映像になればと今回ミュージックビデオにさせていただきました。

この文を最後まで読んでいただいた方々にまた違った形でカメレオンを聴いていただけると幸いです。

2014.11.05 
OVER LIMIT  vo.MASAYA